●サマータイム
「サマータイム」 著者:佐藤 多佳子
を読んだ
佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。 どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。 左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。 そして、ぼくと佳奈。
本の表紙からして、たいして面白くなさそうだ(失礼)と思いながら
読んでいた
タイトルのサマータイムは、単なる夏のお話よ って事ではなく
ガーシュシン作曲の 「サマータイム」 がキーとなるお話だった
JAZZピアニストの母親と、二人で暮らしているどこか大人びた
浅尾広一 を 自分と重ねてみたり
わがままな姉 佳奈 が とっても 輝いて見える
正直で、素直で、思った事をすぐ口に出すので、性格が悪いように思えるが
本当は心優しい子
こんな、お姉さんが欲しかったのよ と思わず、
自分が小学生に戻ったような感覚になってしまう
とにかく、キラキラした 一瞬の輝き
を体験できる ステキな本だった
ジョージ・シアリングの「九月の雨」とかも出てくる
太田裕美の「九月の雨」じゃないよ(誰も知らないか)
「マイ・フェイヴァリット・シングス」も出てきた
久しぶりに、コルトレーンのアルバム
「マイ・フェイヴァリット・シングス」を聞きたくなったなぁ