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2006年12月14日

●「友がみな我よりえらく見える日は」を読んだ

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「友がみな我よりえらく見える日は」 著者:上原隆
を読んだ

石川啄木の歌 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」
な感じのタイトルだったので、純文学かと思って読んだら

まったく違って、著者が様々な人と会って、体験した事を書いた
ノンフィクションだった

ホームレス同然の生活を続け妻子からも捨てられた芥川賞作家
 とか
アパートの五階から墜落し両目を失明した市役所職員
 とか
14の短編からなっている

いろいろな人達の様々な人生が淡々と描かれている、読んでいくと
どんどん本に引き込まれていくのだが

悲惨な人生を送っている主人公の話を読んで、この人より自分は恵まれている
 とか

みんな一生懸命生きているので、自分も負けずに、生きなければ
 とか

の気持ちにはならず
みんな、いろいろな人生があるんだよな

とあっさりした気持ちで読み終わってしまった
今のあたくしは、心が病んでいるのだろうか?


あとがきの解説で、村上龍が、この本にでてくるエピソードを二つ使わせてもらった
と書いてあった

正々堂々とパクってる  素晴らしい
(なっちも見習うべし)

松本零士 と 槙原敬之 のパクり 騒動はどうなったのだろうか
仲直り?

パクり ってどこまで、似ていたらダメなのか  
違いのわからない、あたくしには、イマイチ ピンとこない
(パクり容認派です  あたくしパクりました宣言は必須)



ニセおでん君を思い出した

(あっ ニセモノ の おでん君 だって言われて)

ニセおでん君のセリフ
 「僕は ニセモノ じゃないよ」
 「ホンモノの ニセおでん君 だよ」

心に響いた
(なんて単純なんだ)

あたくし達が見ているモノ、実際は、ホンモノ か ニセモノ かよくわからない
自分が、ホンモノ だと思えば本物だし  ニセモノだと思えば偽者でよいのでは

ブランド品だって、鑑定してもらわないとわからない?  その鑑定ってホンモノ?
絵画なんてなおさらの事・・・・・

なんか、この本を読んで
精神論 というか 思想 について考えてみたのだが・・・

いつものように、うまく説明できないので
おやすみなさい  (´O`)